◎地震の衝撃を1/2に軽減する「evolz エヴォルツ」
建築物の地震対策には、「耐震」「免震」「制振」という3つがあります。
このうち「耐震」は建築基準法で義務化されたこともあり、広く一般に知られていますし、日本の住宅の多くがこの構法を使用しています。家を筋交いや構造壁などを使い、一定以上の強度を持つことで、耐震性能を向上させる構法です。
「免震」は基礎の上にゴムやダンパーを設置し地震の揺れを建物に伝えにくくする構法で、基礎構造を考える必要とコストの観点から主に高層ビルなどで採用されていますが、比較的高価なこともあり住宅には向いていません。
「制振」は数年前から注目され始めました。柱と梁という建物の骨格にゴムダンパーや油圧ダンパーを設置し、地震の揺れ(運動エネルギー)を吸収し建物に伝えないようにすることです。木造住宅に設置しやすいことや比較的安価たために、新築住宅やリフォームなど広く普及しています。
昭和の南海トラフ地震
南海トラフ地震の発生確率が増加しています。このことはご存知の方が多いと思います。
1946年(昭和21年)12月21日の「昭和南海トラフ地震」での香川県の被害は死者は52人、負傷者は273人、建物倒壊は317棟。
この事実はご存知でしょうか。
決して香川が安全。ということではありません。
大きな揺れを低減し、建物を後々まで「使える」状態にするために制振装置は有効です。
熊本地震の事実 ~繰り返す余震
2016年4月14日夜、4月16日に相次いで起こった熊本地震は2度の震度7を記録し、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生しています。昨今、多発している巨大地震の多くは余震の怖さに悩まされる方が数多くいらっしゃるのは大きく報道されており、ご存知の方も多いかと思います。
耐震+制振という答え
繰り返す大きな地震に対しては耐震では不十分という結果が分かってきました。現在の住宅耐震基準等級1以上で建てられた住宅が、熊本地震の2度の震度7という地震によって数多く倒壊しました。
南海建設 木づき工房ではこの事実によって「耐震+制振」という一つの答えをお客様に提案いたします。
それが、2016年にグッドデザイン賞を受賞した制振ダンパー「evolz(エヴォルツ)」です。