土地と境界② 登記費用について

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建築する行為と境界

一般の方がほぼご存知ない事があります。
建物を建築する際、新築、改築、増築、いわゆる確認申請を出す際に、土地の境界確定というのは必要ありません。

土地境界の確定とは?

前回の記事で書きましたが土地境界を法的にはっきりさせておくのは重要です。
現在はGPSで測量点、境界点を登録していますので、東日本大震災のような津波が発生しすべてが流されても、自分の土地を復元することができます。
また、自分の子供や孫、将来世代にむけて、境界をはっきり決めておくのは大切なことだと思います。

家屋調査士さんに依頼して法務局に登記する場合は当然ですが、費用が掛かります。
私の場合、信頼できる調査士さんをお客様に紹介して、お客様と直接契約して頂くようにしています。
隣の方とトラブルになる、農地などは情報が古いので根拠に乏しい、古い登記簿情報で相続が行われず、地権者が数多く存在する…など、土地土地によって様々な問題がありますので一概には言えません。

境界確定の費用は様々で、調べていくうちに明らかになる点もあり、法務局に登記する業務(家屋調査士しかできません)と手数料などを考えると、結構な費用が掛かります。

初めに私が家屋調査士の方にお願いした時、「こんなにかかるの?」と思ったことが有ります。

私の場合は、地籍調査(昭和50年くらい)の境界が決まっている250坪くらいの土地で50万近くかかりました。
地籍調査については次の記事で書かさせて頂きますが、私たち建築士から見ても「そんなにかかるの?」と思いますが、業務を進めていくにつれ、面積の相違、道路所有自治体との交渉、隣地のご年配の方との交渉、登記の図面・書類の数、そのほか様々問題、途中経過を詳細に報告して頂いたのですが、私の印象はこうでした。

「私ならこんな安い金額ではできない」

しかし、最初に書いたように将来世代にキチンと残すためには、境界確定は大切なことだと思います。
どんなことがあっても自分の土地の境界ははっきりして変わることわありません。

次回は、土地に建物を建てる観点からの境界について記事を書いていきたいと思います。

文責:南海建設 木づき工房 松川直弘

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