住まいの省エネ④ ~日射熱取得量μa値~

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前回記事からかなり時間が空きましたが、ηa値(冷房期の平均日射熱取得率)についての考察です。

前回のおさらい 数値の確認

平成25年省エネ基準
Ua値(外皮平均熱貫流率:建物から逃げる熱量を外皮等面積*1で除した値)
ηa値(冷房期の平均日射熱取得率:総日射熱取得量を外皮等面積*1で除した値)

Ua値、ηa値が小さいほど日射が入りづらく、断熱性能、冷房効率が高くなります。
*1:外皮面積とは、屋根(天井) 面積、外壁面積、床面積、開口面積(サッシ等)土間床面積を合計した値

出典:木造住宅と関連ソフト「ホームズ君」の総合情報サイト 平成25年省エネ基準

前回記事で書きましたが、おさらいです。

平成25年省エネ基準
Ua値(外皮平均熱貫流率:建物から逃げる熱量を外皮等面積*1で除した値)
ηa値(冷房期の平均日射熱取得率:総日射熱取得量を外皮等面積*1で除した値)

Ua値、ηa値が小さいほど日射が入りづらく、断熱性能、冷房効率が高くなります。
*1:外皮面積とは、屋根(天井) 面積、外壁面積、床面積、開口面積(サッシ等)土間床面積を合計した値

出典:木造住宅と関連ソフト「ホームズ君」の総合情報サイト 平成25年省エネ基準

全是㎜階のおさらいです。前回は「Ua値(外皮平均熱貫流率」について書かせて頂きました。

今回は…、

ηa値(冷房期の平均日射熱取得率)

平均日射熱取得率は、住宅内に入る日射の割合を表します。
数値が小さいほど、住宅内に入る日射(熱・暑さ)が少ないということになります。

日射(熱・暑さ)は冬期には室内に暖かさをもたらし、暖房エネルギーを減らします。
反面、夏期は室内に暑さを取り込んでしまい、冷房エネルギーを増やします。
お分かりかと思いますが、年間の光熱費(暖冷房エネルギー)を少なくするためには、冬期に日射(窓からの日差しなど)を取り入れて、夏期に日射を遮断する(窓や断熱材における遮熱)ことが快適な住まいを実現することになります。

平成11年に改正された建築基準法では冷房期の日射取得性能を表す場合は、夏期日射取得係数(μ値)やガラスの日射侵入率などを使用していました。
平成25年の法改正で、上記の数値がηa値(冷房期の平均日射熱取得率)に変更になり、さらに2020年に義務化が決まっています。

その数式は以下のようになっています。

ηA値=外皮の日射熱取得量の合計 ÷ 外皮面積 × 100

旧基準では冷房期(夏季)のみ計算していましたが、改正後は一次エネルギー消費量を計算するため、暖房期の計算も必要になります。
しかし、基準値が設けられているのは、冷房期の平均日射熱取得率のみなので注意してください。
ちなみに暖房期(冬季)に建築基準法上の基準値はありません。
北海道、東北の一部は、日射量が少ないということだと思いますが、冷房期の基準値も設けられていません。

さて、平成25年に改正され平成32年に義務化される、断熱と遮熱(日射遮蔽)についてお話ししました。
なかなか専門家でも理解が難しいですが、家族が快適に暮らすために、また住宅の価値を担保するために、Ua値とηa値は覚えられて損はないかと思います。
わかりづらいから教えてという方は、ご連絡頂ければご説明します。

説明したからと言って、当社で住宅を建ててくださいと言うつもりも、そんな厚かましさもありませんので(笑)、お気軽にお問合せ頂ければと思います。

実際は、私たち建築士の責任で計算を行いますので、お客様に知って頂く必要はありませんが、「勉強したい」という方には門戸を開くのが専門家としての倫理観だと思っています。

さて、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)というものが、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会という機関から提示されています。
第三者機関がその住宅の省エネルギーの能力を★の数で表すものです。
家電の省エネルギーラベルは家電量販店のチラシにも掲載されるくらい一般化していますが、今後この表示が一般化されるであろうと思っています。

次回はこのBELS(ベルスと読みます)についてお話ししたいと思います。

私たちの考える快適な住まいの無料資料をお届けします

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