住まいを新築するなら~夏は遮熱を旨とすべし②

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おはようございます。

昨日の夜、香川は雨が降りました。少し蒸し暑かったですが、湿度が高い日本の夏と赤道付近の国の夏を比べると、乾季があって湿度が低い分、日本の気候の方が不快に感じるそうですね。

さて、昨日の投稿は…

温暖化で香川の夏が暑く、長くなっている。マンションのコンクリートは蓄熱性が高い。

というお話しでした。

18年前の一戸建て

では一般的な住宅について。日本の建築基準法は平成11年に改正がありました。

今から18年ほど前に「住宅の断熱はこうしたほうが良いよ」という基準の努力目標が決められました。

今で言う断熱等級1~4が定められたわけです。

参考リンク 省エネルギー性に関する基準(断熱等性能等級4)の概要

法律が改正された時点では、あくまで目標であって義務ではないんですね。

断熱性の高い住宅を建てる工務店と、建てない工務店があった訳です。

義務化は平成32年に予定されています。

なので中古住宅を考える際は、この辺りを知るためにプロの方と物件を見ることをお勧めします。

話がそれましたが、

ただ、この11年基準から断熱材に関する、我々工務店の意識が底上げされたのは事実だと思います。

 

ところで、コンクリートの蓄熱性が高いと言いましたが、木造住宅でも蓄熱性の高い材料があります。

それは「断熱材」です。

薄い断熱材、昔の住宅

昭和時代に建てられていた住宅の断熱材というのは薄く(だいたい50㎜)、性能も悪かったです。

私の実家なんかもそうでした。実家の二階で住んでいると夏が暑いんです。

今まで書いてきたように昼間の日射で薄い断熱材が蓄熱され、フル充電された熱気が室内にも放射される…

実家にいた頃は学生でしたから、夏の夜、外は涼しいのに「なんで室内がこんなに暑いのか?」を気にすることもなく23度設定でエアコンを掛けまくってました。

3人兄弟で別々の部屋でしたから…夏場のエアコン代はいくらになってたか、想像するだけで怖いです。

パッシブハウス

最近、新築住宅をお考えの方は良く聞く言葉だと思います。

「パッシブハウスとは、ドイツ生まれの世界基準省エネ住宅の考え方です。建物の性能を上げ、極力エネルギーを使わないで快適に暮らせるようにすることが目的です。冷房をアクティブに使い室内環境を向上させる事に対し、パッシブ(受身)とも名付けられています。」

というのがパッシブハウスです。この表現を見るとメリットばかりに思いますが、もちろんデメリットもあります。

さて、次回はパッシブハウスの断熱材、蓄熱性について考えてみたいと思います。

続きの第3回の記事はこちら


 

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