香川県という温暖な環境
香川県は、緯度で言うと北緯34°20′。8月の平均最高気温は32.4℃、1月の平均最低気温は5.5℃。
同程度の緯度の都市に比べ、比較的温暖です。(気候帯が違いますが緯度はロスアンゼルスやイランのキルクークがほぼ同じです)
パッシブハウス
近年、「超」高気密高断熱住宅の代名詞としてパッシブハウスの名前が聞かれることが多くなりました。
パッシブハウス(Passive house)とは、ドイツパッシブハウス研究所が規定する性能認定基準を満たす省エネルギー住宅である。
建物の性能を上げる事により、高性能の熱交換器による空調設備だけで、アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから『パッシブ(passive:受身の)』の名が付けられた。
西洋人にとって通常の暖房器具とされる“セントラルヒーティング”が不要である事から、“暖房器具の無い住宅”と呼ばれることもあるが、冷暖房器具が不要である訳では無い。つまり無暖房(無冷房)住宅の事ではない。
パッシブハウスとは(Wikipediaより)
パッシブハウスは日本でも先進的な設計事務所や住宅会社が取り入れ始めました。
しかし、ここで私には疑問があります。
ドイツで提唱されたパッシブハウスですが、ドイツの緯度と最高、最低気温をご存知ですか?
ドイツの首都ベルリンは北緯52°30′、8月の平均最高気温は24.0℃、1月の平均最低気温は-1.5℃。(※1月の最低気温記録は-25.0℃)
緯度はサハリン(樺太)の北部とほぼ同じ、平均気温は青森市とほぼ同じです。(*1月の最低気温に至っては全国2位である北海道旭川の-22.5℃を下回っています。※全国1位は富士山頂の-32.0℃)
この事実を知って考えるようになりました。
香川県で建てるべき住宅
パッシブハウスを否定するつもりは全くありません。
しかし断熱材の厚みが150㎜から250㎜にもなる超高断熱住宅が北海道、青森ならまだしも香川県に必要なのか、疑問です。
断熱材や外壁材のコスト増により、坪70~90万円にもなると大工さんから聞いたことが有ります。
香川には高気密高断熱の家は必要ですが、「超」高断熱の家が香川で必要とはとても思えません。
その金額があるなら、家族が仲良く幸せになるための、世代をつなぐための費用に使ってはいかがでしょうか。
ライト・パッシブデザインの提唱
家族が快適に、健康に暮らす。南海建設 木づき工房のライト・パッシブデザインという考え方。
ライト・パッシブデザイン
をご覧ください。