おはようございます。
昨日は円座町で基礎工事の着工でした。写真撮り忘れですが。
さて、第4弾です。
第三回は、テーマから少し離れてしまった訳ではありません。
薄い断熱材と厚い高性能断熱材
以前、私の実家が夏の夜が暑くて…という話を書きました。
これは断熱材の熱容量が一杯になった結果、室内に昼間の熱量が発散された。
という現象でした。
最近の高性能住宅は断熱材が分厚いです。性能も高性能です。
ちなみに断熱材は熱伝導率(λ)という値で断熱材の性能を評価します。
高性能な断熱材はたくさん熱を蓄えます。なので昔と違って夏の日射熱を多く蓄えられます。
断熱材には蓄熱材という側面もあります。
その結果室内に発散される熱が少なくなる、という現象が起こります。
ですので、夏の日射対策も断熱材を厚く、高性能化すると室内の温熱環境が向上する、という結果につながるわけです。
冬の断熱効果に似た遮熱効果
天井裏に断熱材を入れるリフォームすることで冬あったかくなりますね。
それと同じような理由で、夏の室内の熱環境が緩和されるわけです。
ダブル断熱
こちらの図はいわゆるダブル断熱というものです。(日本木材新聞社から引用)
このように外断熱材+合板などの熱伝導率の低い材+内断熱材という構造にすることで、夏の日射に対し外の断熱材が蓄熱し、内断熱材にはそれほど熱が移らない、という構法もあります。
これは非常によく考えられた仕組みですが、コストが掛かるデメリットがあります。
また、ここまでコストを掛けるのだったら外壁材や塗装にもこだわりたいところです。
香川で住宅を建てる、冬と夏。数値で考える
平成25年に建築基準法が改正されました。
省エネの項目が改善され、平成11年基準の断熱等級4相当の性能が最低基準になりました。
いまだにわが社は断熱等級4です!と言っている住宅会社さんはいないと思いますが…
H25年基準と業界では表現されていますが、Ua値=0.87と言うのが香川の最低の数値です。
と、一覧にするとこのようになります。
再び言いますがH25年基準は国交省が決めた最低値です。Ua(ゆーえー)値というのは冬の断熱です。
η(いーた)値というのが夏の日射遮蔽の数値です。日射遮蔽というのは窓から夏の日差しをどれだけ遮れるか、という指標です。
香川は6地域です。
…気が付かれた方もいらっしゃると思いますが、5地域より南はη値があります。つまり夏の日射対策が「義務付けられる」のです。
ちなみに6地域では夏の日射対策の方が合否判定の基準が難しい、というのが私の印象です。
香川で目標とすべき指標
上記で書いたUa値の向上というのが住宅の性能です。
という雰囲気が、各メーカーさんを中心に啓蒙されて居るように感じるのです。
そりゃメーカーさんは高性能かつ厚い断熱材の方が利益が出ますから、一概に悪いことではありません。
でも香川の気候にあった数値が目標とすべき数値であろうと思います
加えて、その方の資金計画に見合った数値とのバランスだと思います。
香川に北海道の1地域のUa=0.46の住まいは必要か、否かは判断は分かれるでしょう。
自分が家を建てるならUa=0.6位かなと思っています。
コストとUa値0.6の壁
断熱の構法にもよりますが、なぜUa=0.6なのか。
Ua=0.6以下を目指す場合、多くの断熱工法は外断熱という選択に迫られるからです。
(弊社で扱うCW断熱は内断熱でUa=0.35まで対応可能です)
外断熱を施工することでコストが一気に上昇する、という点も見逃せません。
高いものは際限なく高くつくものです。
ご自身の住宅資金計画と、住宅の性能、住宅会社さんに設計見積してもらって比べてっみることも重要です。
さて、またまた次回に続きます。
次回は遮熱について。続きの第5回の記事はこちら
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